ミャクミャクくんの由来を深掘り!名前やデザイン、設定まで徹底解説
2025年の大阪・関西万博の公式キャラクターとして、その独特なデザインで大きな注目を集める「ミャクミャクくん」。発表当初は賛否両論を巻き起こしましたが、今や多くの人々に愛される存在となっています。
「この不思議なキャラクターは一体何者なのだろう?」「なぜこのようなデザインになったのだろう?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。こちらの記事では、ミャクミャクくんの誕生秘話から、その名前やデザインに込められた深い意味、そして公式設定に至るまで、徹底的に解説いたします。
- ミャクミャクくんの名前やデザインに隠されたメッセージがわかります
- 公式設定や作者の意図を詳しく知ることができます
- なぜ「気持ち悪い」と言われたのか、その背景と人気の理由を理解できます
- 万博のテーマとミャクミャクくんの関連性を深く掘り下げて学べます
ミャクミャクくんの誕生背景と公式設定
- ミャクミャクくんの名前と意味
- ミャクミャクくんの愛称の由来
- ミャクミャクくんの公式設定とは
- ミャクミャクくんの作者は誰?デザイナーについて
ミャクミャクくんの名前と意味
「ミャクミャク」という名前は、生命の脈動や人類文明のつながりを表す「脈」という言葉に由来しています。また、水が湧き出る様子を表す擬音語の「みゃくみゃく」にも由来するそうです。
人間のDNA、そして知恵と技術、歴史や文化を「脈々」と未来に受け継いでいくという希望が込められています。さらに、「脈々」という2音が続く様は、命が続いている音にも聞こえるというコンセプトも持ち合わせていますね。
ユーザーA: ミャクミャクくんの名前って、ただの響きだと思っていました!こんなに深い意味があったんですね。
WEBライター: そうなのです。応募者の方の中には、キャラクターの赤と青の色が動脈と静脈を連想させたことや、人類文明や国際的なつながりを「脈」で表せると考えたため、この名前を提案された方もいらっしゃいます。岸田文雄首相(当時)も、歴史、伝統、文化、世界とのつながりを「脈々」と引き継ぐ意味があると説明されていますね。
ミャクミャクくんの愛称の由来
ミャクミャクくんの愛称は、実に3万3197件もの一般公募の中から選ばれました。2022年7月18日、万博開幕1000日前に決定・発表されたのです。
川勝未悠さんと作田陽向さんの2名が、同じ「ミャクミャク」という愛称で応募し、最優秀作品受賞者となりました。この愛称には、「脈々と受け継がれてきた人間のDNA、知恵と技術、歴史や文化を未来に受け継ぐ」というコンセプトが込められています。繰り返しになりますが、「脈」が生命そのものや人類文明、国際的なつながりを表すという意味も含まれているのです。
ミャクミャクくんの公式設定とは
ミャクミャクくんは、細胞と水がひとつになったことで生まれた、正体不明の不思議な生き物とされています。公式設定によると、その体は二つの要素で構成されています。
- 赤い部分: 「細胞」を象徴し、分かれたり増えたりします。
- 青い部分: 「清い水」を象徴し、流れるように形を変えることができます。
彼は「なりたい自分を探して」様々な形に姿を変えており、現在の姿は人間をまねたものだそうです。ただし、あまりにも姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまうことがあるという、ユニークな設定も持っていますね。
ミャクミャクくんのその他の設定
- 外に出て太陽の光を浴びることが元気の源です。
- 雨の日も大好きで、雨を体に取り込むことができます。
- 人懐っこい性格で、特技はいろいろな形に姿を変えたり、雨上がりに虹を見つけることです。
- あらゆる生き物や物事と触れ合うことが好きです。
- 出生地は「関西のどこかにある湧水地」とされています。
- 開幕前から自分のことを皆に知ってもらい、万博で多くの人に会えることを夢見ていると、公式ホームページで紹介されています。
このように、ミャクミャクくんは単なるマスコットキャラクターではなく、深い哲学と世界観を持った存在なのです。参照:2025年大阪・関西万博公式サイト
ミャクミャクくんの作者は誰?デザイナーについて
ミャクミャクくんのデザインは、デザイナー兼絵本作家の山下浩平氏が手がけられました。山下氏は1971年に熊本市で生まれ、小学6年生から神戸市須磨区に住み、兵庫県立明石高校を経て大阪芸術大学美術学科を卒業しています。
神戸でフリーランスとしてデザインやアート活動を始め、2000年からは東京を拠点にデザイン事務所「mountain mountain」を立ち上げて活動されています。代表作には「うちの水族館」シリーズのキャラクターデザインなどがあり、その独創的な作風が特徴です。
経済産業省による大阪万博のシンボルキャラクター募集で、山下氏のデザインは水をモチーフにした親しみやすいデザインと多様性を感じる発想が高く評価され、見事に選考されました。彼はデザインコンペで最優秀賞を受賞し、ミャクミャクくんの生みの親となったのです。
2023年には、ミャクミャクくんとともに「関西元気文化圏賞」特別賞を受賞されており、その功績が認められています。また、山下氏が手がける初の公式絵本『ミャクミャクと…ミャクミャク誕生ものがたり』がフェリシモ出版より発売されることも決定しており、今後の活躍にも期待が高まります。参照:PR TIMES – 山下浩平氏 絵本情報
ミャクミャクくんのデザイン哲学と魅力の深掘り
- ミャクミャクくんのデザインコンセプト
- ミャクミャクくんの目玉が持つ意味
- ミャクミャクくんの赤色と青色に込められた理由
- ミャクミャクくんのモチーフは生命そのもの
- ミャクミャクくんの名前「脈々」が持つ深い意味
- ミャクミャクくんが「気持ち悪い」と言われる理由とその魅力
- まとめ:ミャクミャクくんの由来から見えてくる万博のメッセージ
ミャクミャクくんのデザインコンセプト
ミャクミャクくんは、2025年大阪・関西万博の公式ロゴマーク「いのちの輝き」をモチーフにデザインされています。このロゴマークは、細胞をイメージした円が繋がり、生命の躍動感や多様性を表現しており、その形をベースにキャラクターデザインが進められました。
具体的には、赤い部分が分裂したり増えたりする細胞を、青い部分が流れるように形を変える水をイメージしています。この対比は生命の活動と自然の循環を表現しており、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を表現するため、生命力あふれる力強い印象を与えているのです。
また、彼はなりたい自分を探して様々な形に姿を変えており、現在の姿は人間をまねたものとされています。変幻自在な姿には「進化」や「多様性」といった、万博が大切にしている想いが込められています。
デザインのインパクト
ミャクミャクくんは、従来の「かわいい系キャラ」の流れを大きく変えた、インパクト重視のデザインであると言えます。見る人に「これは一体何だろう?」と考えさせること自体が、メッセージの一部であると解釈されています。
ミャクミャクくんの目玉が持つ意味
ミャクミャクくんの最も特徴的な部分といえば、その「目の多さ」です。顔に5つ、背中のしっぽに1つ、合計6つの目を持っています。この多眼のデザインには、大阪・関西万博のテーマと深く関わる複数の意味が込められています。
- 多様な価値観: 多様な価値観や異なる視点を象徴しています。
- 見守り、理解、共鳴: 目は監視ではなく、「見守り、理解、共鳴」を意味しています。
- 細胞的な視点: 顔の赤い部分にある5つの目は、生命としての視点を表しています。
- 流動的な水の視点: 体の青い部分にある1つの目は、常に形を変え、あらゆるものに順応していく観察力を象徴しています。
- 未来を見つめる: 「未来を見る」という意味も込められており、万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を表現するために、未来を見つめる目が必要だったとされています。
ミャクミャクくんは公式ロゴマークから飛び出してきた存在であり、ロゴマーク自体にも5つの目が描かれているため、目の多さもロゴのデザインを継承しているのですね。多眼のデザインは、多様性と未来を見守る象徴として、重要な意味を持っています。
ミャクミャクくんの赤色と青色に込められた理由
ミャクミャクくんの体の赤色と青色は、それぞれ「細胞」と「水」を象徴しています。これらの色は生命の根源的な要素を表しており、両者が一つになることでミャクミャクくんという生命体が誕生したとされているのです。
赤は情熱、エネルギー、生命の象徴であり、青は冷静、理性、知性、未来の象徴とされています。このように真逆の性質を持つ色が並ぶことで、強烈なコントラストと視覚的インパクトを生み出しているのです。
- 赤色: 「生命のきらめき」や、多様な個性が集まって生まれる「可能性」や「エネルギー」を表しています。
- 青色: 豊かな自然や、清らかに流れる「水」を象徴し、未来へ向かう流れもイメージされています。
前述の通り、赤い細胞と青い水が融合した独特なフォルムは、生命の活動と自然の循環を表現しています。また、「どんな物に印刷しても必ず同じ発色が再現されること」が、この特定の赤と青が選ばれた理由の一つであると言われています。彩度が高い赤と青が使われていますが、絶妙なキャラクターデザインで中和されていると評価する声もあります。
ミャクミャクくんのモチーフは生命そのもの
ミャクミャクくんは、生命の源である「水」をモチーフにデザインされたキャラクターです。その名前の由来である「脈」という言葉が、生命の脈動や人類文明のつながりを表していることからも、生命との深いつながりが見えてきます。
丸みを帯びた愛らしいフォルムは、水滴や波紋をイメージさせるものです。赤い細胞と青い水が融合したデザインは、生命の活動と自然の循環、そして「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博のテーマを表現しています。
2025年大阪・関西万博の公式ロゴマーク「いのちの輝き」をモチーフにしており、このロゴマークも細胞をイメージした円が繋がり、生命の躍動感や多様性を表現しています。細胞と水が一つになったことで生まれた不思議な生き物という公式設定そのものが、生命の多様性や、既存の枠にとらわれない自由な発想の大切さを伝えているのです。ミャクミャクくんの存在は、生命の本質や知識が未来へと繋がるビジョンを私たちに示しています。
ミャクミャクくんの名前「脈々」が持つ深い意味
「脈々」という言葉は、物事や伝統が途切れることなく続いていくさまを表します。ミャクミャクくんの名前には、生命の脈動や人類文明のつながりを「脈々」と受け継いでいくという意味が込められています。
人間のDNA、知恵と技術、そして歴史や文化を「脈々」と未来へ受け継いでいくという希望が込められているのです。また、キャラクターの応募コンセプトでは、初めてキャラクターを見たときに赤色と青色が動脈と静脈を連想させたこと、また人類文明や国際的なつながりを「脈」という言葉で表せると考えたことが、名前の理由とされています。
「ミャクミャク」という2音が続く様は、命が続いている音にも聞こえるという、感動的なコンセプトも持ち合わせていますね。
ミャクミャクくんが「気持ち悪い」と言われる理由とその魅力
ミャクミャクくんは発表当初、その奇抜なデザインから「可愛くない」「気持ち悪い」「化け物みたい」といった否定的な意見がSNSで拡散し、一時は炎上状態となりました。独特な赤い球体が集まったようなフォルムと、どこか不安を感じさせる目のデザインが「気持ち悪い」と感じられた理由の一つと考えられます。
人によっては「ウイルスのように見える」「何かに感染した生物みたい」といったネガティブな印象を抱いたようです。視覚的・本能的な嫌悪感として、赤い球状パーツと青い流体が絡み合う有機的な構造が、人間にとって血管や内臓、ウイルスなど体内イメージを連想させ、無意識下で生理的嫌悪を誘発した可能性もあります。
当初の反応と現在の評価
日本のキャラクター文化に慣れ親しんでいる人々からは、「もっと可愛くすべきだった」「親しみやすいデザインにすればよかった」という意見も見られました。しかし、現在では「絶妙な気持ち悪さ」が人気の秘訣と分析されており、当初の不評から一転して人気を集めるようになりました。
この「気持ち悪さ」は、人間が得体の知れないものに抱く警戒感から始まったと言えるでしょう。しかし、丸いパーツや幼児体型といった可愛らしい要素と、目が5つある複雑なデザインが飽きさせない要因となり、やがて親しみや安心感へと変化していったと分析されています。今日では「キモかわいい」という評価が定着し、多くのファンを魅了しています。
まとめ:ミャクミャクくんの由来から見えてくる万博のメッセージ
ミャクミャクくんは、その独特な見た目と深い意味が込められた公式設定で、多くの人々の心を掴んでいます。彼の由来やデザイン、背景を知ることで、2025年大阪・関西万博が伝えたいメッセージがより明確に見えてくるのではないでしょうか。
- ミャクミャクは大阪・関西万博の公式キャラクターである
- 名前は生命の脈動や文明のつながりを表す「脈々」に由来している
- 水が湧き出る擬音語「みゃくみゃく」にも由来する
- 人間のDNA、知恵と技術、歴史文化を未来へ受け継ぐ希望が込められている
- 愛称は一般公募3万3197件の中から選ばれた
- デザインは万博公式ロゴマーク「いのちの輝き」がモチーフである
- 赤い部分は細胞、青い部分は水を象徴している
- 生命活動と自然の循環、万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を表現している
- 作者はデザイナー兼絵本作家の山下浩平氏である
- なりたい自分を探して姿を変える不思議な生き物という公式設定がある
- 目玉の多さは多様な価値観と未来を見守る象徴である
- 発表当初は「気持ち悪い」という声もあったが、現在は「キモかわいい」と人気を集めている
- そのデザインは見る人に「なんだこれは?」と考えさせるインパクトを狙っている
- 生命の本質や知識が未来へと繋がるビジョンが込められている
- ミャクミャクの存在自体が、生命の多様性や自由な発想の大切さを伝えている





