血糖値測定器 どこで買える?種類・選び方を徹底解説
血糖値測定器の購入を検討している方は、「どこで買えるのか」「どのような種類があるのか」といった疑問をお持ちではないでしょうか。ご自身の健康状態を把握するために、血糖値の測定は非常に大切な習慣です。この記事では、血糖値測定器の主な購入場所から、多様な種類、価格相場、そして最適な選び方まで、網羅的に解説しています。
正しい情報を得ることで、あなたにぴったりの一台を見つけ、日々の健康管理に役立てていただけるよう、詳しくご紹介いたします。
- 血糖値測定器の主な購入場所が分かります
- 針なしタイプから採血タイプまで、多様な種類と特徴を理解できます
- ご自身の状況に合わせた最適な血糖値測定器の選び方が身につきます
- 継続して利用するための注意点や費用についても把握できます
血糖値測定器はどこで買える?購入場所を徹底解説
- ドラッグストア・薬局で購入する
- ネット通販で購入する
- 病院で購入する
ドラッグストア・薬局で購入する
血糖値測定器は、身近なドラッグストアや薬局で購入することができます。ウエルシア、スギ薬局、マツモトキヨシ、ココカラファインといった大手チェーン店で取り扱いがあるケースが多いです。ただし、実店舗での取り扱い状況は店舗によって異なるため、事前に確認されることをお勧めいたします。
「近所のドラッグストアに、探している血糖値測定器があるか確認しておくと安心ですね。」
また、富永薬局グループのように、FreeStyleリブレのような特定の測定器を薬局店舗での対面販売に限定している場合もあります。これは、高度管理医療機器に分類されるため、対面での説明や指導が必要とされることが理由です。
五番街ファーマシーでは、テルモ株式会社製の「メディセーフミニ」や、株式会社三和化学研究所製の「グルテストエースR」といった製品を取り扱っているようです。一部の薬局では、操作方法の指導や、希望する測定器の取り寄せに対応していることもありますので、相談してみるのも良いでしょう。
ネット通販で購入する
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでも、血糖値測定器は手軽に購入できます。通販サイトの大きなメリットは、市販店舗に比べて種類が豊富な点と、価格が低価格な傾向にある点です。
ポイント:通販サイトでは価格比較がしやすく、継続して使う消耗品(センサーなど)をまとめ買いすることで、お得に購入できる場合があります。
FreeStyleリブレのセンサーも、医薬品ではなく医療機器に該当するため、インターネット経由で購入することが可能です。楽天市場では、多くの血糖値測定器や関連商品が出品されており、選択肢が非常に多いと言えるでしょう。ビックカメラ.comでも、リーダーやセンサーといった関連商品を幅広く取り扱っています。
病院で購入する
血糖値測定器は、病院でも購入することができます。特に、糖尿病の治療としてインスリン療法や経口血糖降下薬を使用している患者さんの場合、医師の診断と処方があれば、血糖測定器本体や測定センサーなどの消耗品が保険適用となることがあります。
筑後市立病院では、インスリン治療を行う糖尿病患者さんの診療に、持続血糖測定器(CGM)の活用が増えているそうです。従来は指先での採血が必要でしたが、2017年9月からは持続自己血糖測定器(リブレ)が保険収載され、多くの病院やクリニックで利用されています。
注意点:保険診療での購入を希望される場合は、病院ごとに取り扱いルールが異なるため、必ずかかりつけの医師に相談し、詳細を確認するようにしてください。また、糖尿病ではない方でも、血糖スパイクなどが気になる方のために、FreeStyleリブレを用いた自費診療での「血糖モニタリング外来」を提供している医療機関もあります。
血糖値測定器の選び方と知っておきたいポイント
- 針なし(連続血糖測定器)のメリット・デメリット
- 測定器の種類と特徴
- 血糖値測定器の価格相場と費用
- センサーなどの消耗品について
- 血糖値測定器の具体的な選び方
- 糖尿病治療における保険適用の条件
- 【まとめ】血糖値測定器の購入と選び方のポイント
針なし(連続血糖測定器)のメリット・デメリット
従来の血糖値測定器は指先に針を刺して採血が必要でしたが、近年では採血不要で腕にセンサーを貼り付けて血糖値を測定できるCGM(持続グルコースモニタリング)やFGM(フラッシュグルコースモニタリング)タイプが登場しています。代表的なのは「FreeStyleリブレ」で、皮膚の下にある「間質液」の糖を測定し、そこから血糖値を推定する仕組みです。
針なし測定器の大きなメリットは、測定時の痛みがなく、頻繁に血糖値を把握できる点にあります。センサーは14日間装着可能で、入浴や水泳中も使用できます。病院だけでなく、インターネットでも手軽に購入できるため、非常に便利です。
注意点:CGM・FGMタイプは、皮下の間質液中のグルコース値をセンサーで読み取るため、実際の血糖値とタイムラグが生じる場合があります。また、FreeStyleリブレの精度指標MARD(平均絶対相対差)は約9〜12%とされており、指先の血糖測定器のMARD約5〜7%と比較すると、誤差がやや大きい可能性があります。正確性を重視する場合は、MARD値を参考に機器を選ぶことが大切です。
デクスコムG6のように、センサーにかざさなくても専用モニターやスマートフォンにBluetoothでデータを送信し、低血糖になりそうなときにアラームを鳴らす機能を持つ機器もあります。また、採血不要な「血糖コントロールリング」といった製品も存在しています。
測定器の種類と特徴
血糖値測定器は大きく分けて以下の2種類があります。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| SMBG(血糖自己測定器) | 指先に針を刺して採血し測定します。 | 手軽でコストが低い傾向があります。 | 毎回の採血が必要です。 |
| CGM/FGM(持続グルコースモニタリング/フラッシュグルコースモニタリング) | 腕などにセンサーを貼り付け、持続的に血糖値を測定します。 | 測定時の痛みが少なく、連続的なデータを得られます。 | 実際の血糖値とのタイムラグや精度に注意が必要です。 |
日本では、ロシュDCジャパン、三和化学研究所、LifeScan Japan、テルモ、アボットジャパン、アークレイマーケティングなどが血糖測定器を販売しています。SMBGタイプの具体的な商品名としては「メディセーフフィット血糖測定セット」や「ワンタッチベリオリフレクト」などがあり、FGMタイプの代表例は「FreeStyleリブレ」です。
中には、血糖値だけでなくコレステロールや尿酸なども測定できる「FORA 6シリーズ」のような多機能な製品や、スマートフォン用糖尿病管理アプリと連携できるものもあり、選択肢は多様です。
血糖値測定器の価格相場と費用
血糖値測定器の本体価格は、安いもので5,000円程度から購入可能です。一般的には7,000円から15,000円ほどが相場となっています。通販サイトでは、これらの価格を比較しやすく、お得に購入できる機会が多いでしょう。
消耗品であるセンサーや試験紙の費用も考慮する必要があります。例えば、FreeStyleリブレ2センサーは2箱セットで16,050円程度で販売されていることがあります。読み取り機は8千円弱で購入できるケースもあります。
豆知識:血糖測定センサーの標準価格は、一般的に3,000円から6,000円程度とされています。ライフスキャン 血糖値測定器 ベリオリフレクト4点セットは6,380円、針なしの血糖コントロールリングは1,080円から1,499円程度で販売されているようです。
継続して使用することを考えると、初期費用だけでなく、これらの消耗品にかかるランニングコストも重要な検討材料になります。
センサーなどの消耗品について
血糖値測定器を長く利用するためには、本体だけでなく、測定に必要な消耗品についても理解しておくことが大切です。主な消耗品としては、採血に必要な「針」と、血液を滴下して測定する「試験紙」、あるいは持続的に測定する「センサー」が挙げられます。
特に、腕に貼り付けるタイプのセンサーは、体外用診断薬に分類されます。FreeStyleリブレのセンサーは、皮膚の下に極細のフィラメントを挿入し、間質液の糖を酵素と反応させ、発生する電流の強さから血糖値を計算する「酵素電極法」で測定します。このセンサーは14日間装着可能で、使い捨てとなります。
テルモ、アボットジャパン、ニプロなどの各メーカーから、対応する血糖測定器用のセンサーが販売されています。ただし、センサーのみの単体販売は、許認可の関係でセット販売のみとなっている場合もありますので、購入時には確認が必要です。継続して必要な部品が手に入るか、購入ルートを確保しておくことが重要になります。
血糖値測定器の具体的な選び方
血糖値測定器を選ぶ際のポイントは多岐にわたりますが、主に以下の点が挙げられます。
- 採血の有無: 針を刺すのが苦手な方は、針なしのCGM・FGMタイプを検討すると良いでしょう。
- 使いやすさ: 毎日の習慣として使うなら、アラームや音声アシスト機能、データ記録機能、スマートフォン連携機能があるものが便利です。
- 部品の揃えやすさ: 試験紙や針、センサーといった消耗品が継続して入手できるかを確認しましょう。
- 機能性: スマートフォンやパソコンでデータを確認できる機能、高血糖や低血糖をアラームで知らせる機能など、ご自身のニーズに合った機能を選びます。
- 測定精度: 前述の通り、特に針なしタイプの場合、間質液中のブドウ糖濃度を測定するため、実際の血糖値と誤差が生じる可能性があります。MARD(平均絶対相対差)を参考に、測定精度を確認することが重要です。
痛みが気になる場合は、少ない血液量で測定できるSMBGタイプも選択肢の一つとなります。健康管理目的で使うのか、それとも糖尿病の病状管理で使うのかによっても選び方が異なりますので、治療目的の場合は、購入前に必ずかかりつけの医師に相談することをお勧めいたします。
糖尿病治療における保険適用の条件
前述の通り、糖尿病の治療において、インスリン療法や経口血糖降下薬を使用している場合、血糖測定器や測定センサーなどの消耗品は保険適用となります。これは、日々の血糖コントロールが治療成績に大きく影響するためです。
2017年9月には、持続自己血糖測定器(リブレ)も保険収載され、インスリン注射を使用している糖尿病患者さんを中心に、多くの医療機関で活用されています。ただし、保険診療の適用条件や、測定器の取り扱いルールは病院ごとに異なる場合があります。
重要な確認事項:保険適用での購入を希望する場合は、必ずかかりつけの医師に相談し、ご自身の治療計画と合わせて購入の可否や手続きについて確認してください。また、糖尿病ではない方で、血糖値の変動が気になるという場合は、自費診療での「血糖モニタリング外来」を提供している医療機関もありますので、そちらも選択肢として検討できます。
【まとめ】血糖値測定器の購入と選び方のポイント
- 血糖値測定器は、ドラッグストア、ネット通販、病院の3つの主要な場所で購入できます
- ドラッグストアや薬局では、実店舗での在庫確認や対面での説明が受けられます
- ネット通販は種類が豊富で、価格も比較しやすく、まとめ買いでお得になることがあります
- 病院では、インスリン療法を行っている場合に保険適用となることがあります
- 保険適用を希望する場合は、必ずかかりつけの医師に相談してください
- 血糖値測定器には、採血が必要なSMBGタイプと、針なしのCGM/FGMタイプがあります
- 針なしタイプは痛みが少なく便利ですが、実際の血糖値とのタイムラグや精度(MARD)に注意が必要です
- 血糖値測定器の本体価格は5,000円から15,000円程度が相場です
- センサーや試験紙などの消耗品も継続的に購入する必要があるため、ランニングコストを考慮しましょう
- FreeStyleリブレのセンサーは医療機器としてネットでも購入可能です
- 測定器の選び方では、採血の有無、使いやすさ、部品の揃えやすさ、機能性、測定精度が重要なポイントです
- 高血糖や低血糖をアラームで知らせる機能や、スマホ連携機能も便利です
- 健康管理目的か、糖尿病の治療目的かによって最適な選び方は異なります
- FORA 6シリーズのように、血糖値以外の項目も測定できる多機能な機器も存在します
- 糖尿病の病状管理で使う場合は、購入前に医師に相談することが強く推奨されます
- 日々の血糖値測定は、ご自身の健康状態を把握し、適切な対策を講じる上で不可欠です




