お清め塩はどこで買える？場所と選び方・使い方を徹底解説

急にお清め塩が必要になった時、「どこで買えるのか」「どんな種類があるのか」と悩んでしまうことはありませんか。お清め塩は、私たちの日常生活において、様々なシーンで活用されています。

この記事では、お清め塩が購入できる場所から、粗塩と精製塩の違い、そして正しい使い方や持ち歩きの方法、さらに葬儀後の慣習まで、あなたが知りたい情報を網羅的に解説いたします。

この記事を読むことで、以下のメリットが得られます。

お清め塩が身近な場所で手軽に購入できることが分かります
お清め塩の種類や選び方、正しい使い方が理解できます
盛り塩や持ち塩といった活用方法について知識が深まります
お清め塩に関する疑問や不安が解消され、安心して利用できるようになります

「お清め塩」は身近な場所で手軽に購入できます

このセクションでは、お清め塩をどこで手に入れられるか、具体的な購入場所について詳しくご説明してまいります。

コンビニエンスストアでの購入
スーパーマーケットでの購入
インターネット通販での購入
ドラッグストアでの購入
100円ショップでの購入

コンビニエンスストアでの購入

急な時でも、コンビニエンスストアではお清め塩として使える粗塩が販売されている場合があります。例えば、ローソンやファミリーマートでは、袋入りの粗塩が調味料コーナーや日用品コーナーに並べられていることが多いです。

価格帯は150円前後が相場となっており、手軽に購入できる点が魅力と言えるでしょう。また、セブン-イレブンでも国産の粗塩が販売されている実績がございます。500gで約200円程度の粗塩パックは、ご自身で小袋に詰め替えれば、携帯用のお清め塩としても十分に代用可能です。特に鳴門産の粗塩は品質が高く、お清めにも適しているとされています。

「急な訃報で、お通夜やお葬式の帰りにお清め塩が必要になった時でも、コンビニならすぐに立ち寄れて本当に助かりますね！」

スーパーマーケットでの購入

スーパーマーケットでもお清め塩、またはそれに代わる粗塩を購入することができます。イオンや業務スーパーといった大手スーパーでは、調理用の粗塩が幅広く取り扱われています。

中には「お清め専用」と明記された商品は少ないものの、粗塩であればお清めとして十分にご利用いただけます。また、一部のイオンでは、お清め塩スプレーが販売されているケースもあるようです。一方で、イトーヨーカドーでは販売されているという情報は現在見当たりません。カルディでも粗塩が買えるという情報もございますので、お近くの店舗を訪れてみるのも良いかもしれません。

インターネット通販での購入

多種多様なお清め塩を選びたい方や、まとめ買いを検討している方には、インターネット通販が非常に便利です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトでは、幅広い種類のお清め塩が販売されています。

小袋に入った使い切りタイプの携帯用お清め塩はもちろんのこと、盛り塩に適した高品質な塩や、盛り塩に必要な道具が全て揃ったセットも購入可能です。例えば、「神棚の里」といった専門ブランドからも、魅力的な盛り塩セットが提供されています。送料無料サービスや定期購入オプションを利用することで、お得に購入できる場合もございます。

ドラッグストアでの購入

ドラッグストアは日用品の宝庫ですが、お清め塩の取り扱いについては少し注意が必要です。基本的に、マツモトキヨシやウエルシアなどのドラッグストアでは、お清め塩の小袋は通常取り扱っていません。

ただし、一部の大手チェーン店では、調味料コーナーに粗塩として取り扱いがある場合もございます。もしお急ぎで、近くにドラッグストアしかない場合は、店員さんに粗塩の有無を尋ねてみるのも一つの方法です。期待する商品が見つからない可能性もございますので、過度な期待はせずに確認してみることをおすすめします。

注意点: ドラッグストアではお清め塩専用の商品が少ないため、事前に問い合わせるか、別の購入場所を検討する方が確実です。

100円ショップでの購入

手軽にお清め塩を用意したい場合、100円ショップも選択肢の一つとなります。ダイソー、セリア、キャンドゥといった100円ショップでは、「お清め塩」そのものの小袋は販売されていません。

しかし、お清めにも使用できる粗塩は販売されています。粗塩とジッパー付きの小袋を組み合わせれば、ご自身で簡易的なお清め塩を作成することが可能です。また、ダイソーやセリアでは、盛り塩を作るための盛り塩固め器も購入できますので、盛り塩を始める準備を整えるには非常に便利です。

豆知識: 100円ショップで粗塩と小分け袋、盛り塩固め器を揃えれば、リーズナブルにお清めセットを準備できます。

「お清め塩」をより深く知る！種類と使い方・注意点

ここでは、お清め塩の具体的な使い方や、粗塩と精製塩の違い、さらには盛り塩や持ち塩といった様々な活用法について掘り下げてまいります。

盛り塩セットで手軽に始めるお清め
粗塩と精製塩のお清めにおける違い
お清め塩の正しい使い方【玄関編】
お清め塩を日常に活かす「持ち塩」のすすめ
葬儀後のお清め塩の慣習と宗派による違い
お清め塩に関するよくある質問（まとめ）

盛り塩セットで手軽に始めるお清め

盛り塩は、厄除けや魔除け、開運、浄化、さらには千客万来の守護として古くから習慣があります。これを手軽に始めたい方には、盛り塩セットがおすすめです。盛り塩セットは、お清め塩、塩を形作るための固め器、そして塩を置くための皿がセットになったものです。

これらのセットは、前述の通りネット通販（Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング）で非常に多くの種類が販売されています。特に「神棚の里」などのブランドは、高品質な盛り塩セットを提供しています。中には、開運風水盛り塩セットとして、陰陽五行思想に基づいた色のついたお清め塩や八角皿、さじなどが含まれる商品もございます。

盛り塩は、玄関やトイレ、火や水を使うキッチンなど、家の中でも特に浄化したい場所に置くと良いとされています。交換頻度は月2回ほどが推奨されており、常に清らかな状態を保つことが大切です。

粗塩と精製塩のお清めにおける違い

お清め塩として使用する際には、塩の種類にこだわりたいものです。結論から申し上げますと、精製塩ではなく天然由来の粗塩が最も適しているとされています。

神道や仏教では、塩は「自然の力を宿すもの」と考えられており、ミネラルを豊富に含んだ粗塩の方が「力がある」と信じられています。粗塩は海水を濃縮して作る天然塩の一つであり、天日塩、平釜塩、岩塩・湖塩といった種類がございます。

一方で、一般的な食塩は「精製塩」と呼ばれ、イオン交換膜法によって海水由来のミネラル分がほとんど除去されています。そのため、ほとんど塩化ナトリウムに近い純度の高い塩です。この精製過程によって、浄化の力が弱まるとされることがあるのです。粗塩は、その天然のミネラル分やにがりのほのかな苦み、複雑なうま味とマイルドな味わいが特徴であり、料理だけでなく、お祓いやお清め、バスソルトとしても広く利用されています。

塩の種類と特徴
種類	主な特徴	お清めへの適性
粗塩（天然塩）	海水を濃縮。ミネラル豊富。複雑な旨味。	◎ 最も適している
精製塩（食塩）	イオン交換膜法で精製。塩化ナトリウムが主成分。ミネラルほぼなし。	△ 浄化の力が弱いとされる

このように、お清めの目的で選ぶのであれば、天然の粗塩を選ぶのが良いという認識で間違いありません。

お清め塩の正しい使い方【玄関編】

お清め塩は、主に葬儀から帰宅した際に、自宅の玄関前で使うのが一般的な使い方です。玄関に入る前に使用することで、外で身に付いた穢れが家の中に入るのを防ぐという意味合いがございます。

正しい作法としては、まず手を洗って清めることが推奨されますが、この工程は省略されることも少なくありません。具体的な手順は以下の通りです。

ひとつまみ程度の塩を手に取ります。
胸、背中、足元の順で、ご自身の体に塩を軽く振りかけます。
その後、手で服についた塩を軽く払い落とします。
最後に、足元に落ちた塩をしっかり踏んでから玄関に入ります。

特に塩を踏み忘れないことが重要とされています。一方で、親族の葬儀ではお清め塩を使わないのが一般的ですが、使用を禁じているわけではありません。また、浄土真宗のように、死を穢れと捉えない宗派ではお清め塩を使わない考え方もありますが、日本の伝統的な慣習として葬儀場で配られることもございます。盛り塩を玄関に置く場合は、玄関を開ける際に邪魔にならない場所に、対になるように設置するのが理想的です。玄関は外からの影響を受けやすく、運気が流れ込みやすい場所とされていますので、定期的な交換を心がけましょう。

参照: 葬儀後のお清め塩はなぜ使う？かけ方や意味、準備や処分方法を解説｜葬儀屋求人

お清め塩を日常に活かす「持ち塩」のすすめ

お清め塩の力を日常的に活用する方法として、「持ち塩」があります。持ち塩とは、お清めの効果のある塩を小さなパックなどに入れて常に持ち歩くことです。これにより、塩のパワーが邪気を払い、厄災から身を守り、幸運を呼び寄せると言われています。

持ち塩に適しているのは、やはり天然の海塩や岩塩です。最近では、小袋に入った使い切り用の携帯用お清め塩が市販されており、外出時や帰宅時に手軽にお清めができると好評です。ご自身で用意する場合は、前述の通り100円ショップの粗塩と小分け用ジップ袋を使えば、簡単に代用品を作ることができます。持ち塩は定期的に交換することが推奨されており、半年〜1年を目安に交換し、使用済みの塩は感謝の気持ちを込めて処分してください。財布やカバンに入れて持ち歩くことで、外出先での浄化効果が期待できるでしょう。

持ち塩のポイント:

天然の粗塩を使用しましょう
小袋に入れ、財布やカバンに入れて携帯します
半年〜1年を目安に定期的に交換しましょう
使用済みの塩は感謝して処分してください

葬儀後のお清め塩の慣習と宗派による違い

お清め塩は、お通夜や葬儀に参列した後、身に付いた穢れを祓うために使う儀式的な塩です。この習慣は、主に神道の考え方が根本にあり、塩にはお清めや魔除けの役割があるとされています。

葬儀から帰宅後、できるだけ早い時期に、家に入る前の玄関先で行うのが一般的です。お清め塩は、通常、葬儀場や斎場で参列者に配布されることが多く、香典返しや会葬御礼の一部として手渡されるのが一般的です。しかし、葬儀の規模や形式によっては用意されないこともあるため、その際はご自身で事前に用意する必要がございます。

仏教においては、死を穢れとは捉えないため、塩を穢れを祓うものとして扱う習慣はあまり見られません。特に浄土真宗ではお清め塩の使用を否定しています。しかしながら、近年のお葬式では神道の考え方も混ざり、清めの塩を用いる場合も少なくありません。家族葬のような小規模な葬儀では用意されないこともありますので、注意が必要です。

「もし、お清め塩をかけ忘れて家に入ってしまったらどうすれば良いのでしょうか？」

「過度に神経質になる必要はありません。気になるようでしたら、喪服のまま玄関の外に戻り、改めてお清め塩をかけてから家に入れば問題ありませんよ。」

お清め塩は、死の穢れによる邪気が不幸をもたらすと考えられていますが、故人の霊を祓うという意味合いはございません。故人を偲ぶ気持ちは大切にしたいものです。

参照: 「清め塩」はなぜ使う？仏教では使わない宗派も「浄土真宗は否定」と明記する寺も参照: 厚生労働省