セコムシールだけ貼るリスクと本当の防犯対策を解説

「セコムシールだけを貼っておけば、泥棒は避けてくれるのだろうか？」
多くの方が抱くこの疑問に対し、この記事ではセコムシールが持つ防犯効果の真実と、それだけに頼ることの危険性について詳しく解説いたします。手軽に見えるこの対策が、実は予期せぬリスクを招く可能性もございます。

本記事では、セコムシールの意味や泥棒の心理、さらには偽物使用の法的な問題点まで、多角的な視点から掘り下げてまいります。安心できる暮らしを守るための、より効果的な防犯対策についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むことで、以下のメリットが得られます。

• セコムシールが持つ本来の意味と、その犯罪抑止力を正しく理解できます
• 「セコムシールだけ」に頼ることのリスクや不安が解消されます
• 泥棒の心理を把握し、より効果的な防犯対策を講じるヒントが得られます
• 安心で安全な暮らしを実現するための、具体的な防犯対策のヒントが見つかります

セコムシールへの疑問を解消！その意味と効果

• セコムシールとは？その意味と役割
• セコムシールによる犯罪抑止力とは
• セコムシールの効果はどこまで期待できるのか
• セコムシールは「偽物」を使ってはいけません

セコムシールとは？その意味と役割

セコムステッカーは、一般的に「セコムシール」と呼ばれており、ご家庭向けの安全システムである「セコム・ホームセキュリティ」や、法人向けのオンライン・セキュリティシステムをご契約されているお客様へ貸与されているステッカー（シール）です。このステッカーは、契約されているお客様に安心感を提供するだけでなく、犯罪の抑止効果を期待する目的で、セキュリティサービスが提供されている建物に貼付されています。

セコムステッカーのデザインは、赤い色が特徴です。この「赤い色」には、古くから「魔を退散させる力」の象徴という意味合いがございます。また、悪意を持った人間に対しては「警告を表すメッセージ」としての役割も果たしているとされています。つまり、セコムシールは「この家はセコムに守られています」という、明確なサインとしての意味を持っているのです。

セコムシールによる犯罪抑止力とは

セコムのステッカーは、不審者や泥棒にとっての強力な犯罪抑止力となることが認められています。警視庁が過去に行った犯罪者への調査結果、さらに実際に利用されている方の口コミからも、その効果が明らかになっています。参照:警視庁

多くの泥棒や不審者は、実際に侵入する前に必ず入念な下見を行う傾向がございます。その下見の際に、ホームセキュリティのステッカーが貼られている家を見ると、犯罪を諦める理由の上位に「セキュリティシステムが整っていたから」「防犯看板が掲げてあったから」といった項目が挙げられるのです。

このため、セコムのステッカーが貼ってあるだけで、泥棒は「この家はリスクが高い」と判断し、侵入を避ける効果が大いに期待できます。特に、セコムは他の警備会社と比較しても認知度が非常に高く、国内外に広く展開しているため、近年増加傾向にある外国人による犯罪の抑止力としても、大きな効果を発揮すると考えられています。

セコムシールの効果はどこまで期待できるのか

前述の通り、セコムのステッカーは犯罪抑止力として非常に高い効果を持つことが、警視庁の調査によっても認められています。実際に、セコムのステッカーを貼っていたことで「空き巣被害に遭わなかった」「自分の家だけが狙われなかった」といった利用者の声も多数聞かれます。

しかしながら、ステッカーだけで完璧な防犯対策を講じるのは難しいのが実情です。ステッカーの効果を最大限に引き出すためには、定期的なメンテナンスを心がけるとともに、他の防犯対策と併用することが非常に重要になってきます。例えば、ドアや窓への補助錠設置、監視カメラの導入など、複数の対策を組み合わせることで、より総合的な防犯効果が期待できるでしょう。

セコムシールは「偽物」を使ってはいけません

「セコムシールだけを手に入れて貼れば良いのでは？」
そうお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、SECOM（セコム）の偽物やダミーステッカー（シール）を使用することは、違法行為にあたるため、絶対に避けるべきです。

セコムの公式サイトでは、ステッカーの偽造品を制作し、インターネットオークションで販売していた事案や、正規のステッカーをネットオークションで無断販売していた事例が「違法行為に対する対応事案一例」として明記されています。これらの事案は、いずれも有罪判決を受けている事実がございます。参照:セコム公式サイト

セコムのステッカーは、セコムとの正式な契約を結んだ利用者に対してのみ貸与されるものです。契約をしていない状態で、正規品であろうと偽物であろうと使用してしまうと、思わぬトラブルや法的な問題に発展するおそれがあります。セコムはステッカーの販売を一切行っておらず、契約が終了した際には、直ちに廃棄または返却する義務が発生します。ステッカーの貸与、売却、その他の処分、およびセキュリティサービスの対象建物以外への使用は固く禁止されていますので、くれぐれもご注意ください。

「セコムシールだけ」では不十分？総合的な防犯対策へ

• 泥棒の心理を理解する
• 「セコムシールだけ」では不安が残る理由
• セコムシールを効果的に活用する貼り方
• セコムシールの料金と入手の実情
• セコムシール活用のメリット・デメリット
• 「セコムシールだけ」に頼らない総合的な防犯対策
• まとめ

泥棒の心理を理解する

泥棒や不審者は、侵入先の家を決定する前に、必ずといって良いほど詳細な下見を行います。警視庁が過去に行った調査によれば、空き巣が侵入を諦める理由の中で上位に挙げられるのが、「ホームセキュリティが整っていた」という点や、「防犯看板が掲げてあった」というホームセキュリティ関連の理由なのです。

つまり、泥棒は「リスクが高い行動」を極力避けたいと考える傾向がございます。そのため、警備会社のステッカーが貼られている家と、そうでない家を比較した場合、後者を選ぶのが自然な心理と言えるでしょう。セコムのシールが貼ってあることで、「空き巣被害に遭わなかった」「自分の家だけが狙われなかった」といった利用者の声が多数寄せられているのは、まさにこの泥棒の心理が作用しているからなのです。

泥棒は「入りやすい家かどうか」を重視します。隣近所と比較して防犯レベルがワンランク上の家は、自然と「選ばれない家」となるのです。玄関や大きな窓だけでなく、家の死角になりやすい裏側や庭の奥など、防犯がおろそかになりがちな場所も泥棒は注意深く観察しています。そうした死角まできれいに整頓され、防犯ステッカーを貼るなどきっちり対策を施している家には、泥棒は警戒してなかなか近づこうとしません。

「セコムシールだけ」では不安が残る理由

「セコムシールだけ貼っておけば安心」と思われがちですが、実際にセコムと契約していないのにシールだけを貼ることは、防犯対策としては不十分であり、むしろ逆効果になってしまう可能性もございます。セコムのステッカーは、契約されたお客様に対してのみ貸与されるものであり、その所有権はセコムにあります。

契約せずにシールだけを貼ると、以下のような不安が残ります。

このため、ステッカーを購入するお金があるならば、窓用の補助鍵や防犯カメラを導入するなど、より直接的で効果的な防犯対策に投資する方が賢明と言えるでしょう。

セコムシールを効果的に活用する貼り方

セコムのシールやステッカーは、侵入犯罪に対する効果的な抑止力となります。その効果を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントを押さえた貼り方が重要になります。

まず、貼る場所としては、玄関ドアや窓ガラス、郵便ポストや外壁、そしてベランダなど、泥棒の目に付きやすい目立つ位置を選ぶことが効果的です。特に、地上階の通りに面している窓や、隣接する建物に面した窓など、外から見てすぐにわかる場所に貼ることをおすすめします。

セコムのシールは玄関ドアや窓の上に貼るのが一般的ですが、下の方に貼って目立たないようにしても問題はございません。どこに貼れば最も効果的か迷われる場合は、セコムの担当者に直接相談してみるのも良い方法です。

セコムシールの料金と入手の実情

セコムステッカーは、セコムとの正式な契約を結んだお客様に貸与されるものであり、一般に販売されている商品ではございません。契約プランによって提供される枚数が異なり、追加で必要となる場合は担当者に相談することで対応してもらえます。

一方、インターネットオークションやショッピングサイトでは、「セコム シール」として取引されている商品が見られることがございます。しかし、これらは全て偽物や不正に販売されているものであり、購入したり使用したりすることは法的に問題があるため、絶対に避けるべき行為です。例えば、Yahoo!オークションでの「セコム シール」関連商品の過去120日間の落札相場が平均5,154円、オークファンでの「セコム ステッカー」の直近30日の平均落札価格が8,967円というデータもございますが、これらは全て違法な取引によるものです。

セコムシール活用のメリット・デメリット

ここで、セコムシールを適切に活用した場合のメリットと、シールだけに頼るデメリットをまとめました。

「セコムシールだけ」に頼らない総合的な防犯対策

前述の通り、「セコムシールだけ」では十分な防犯対策とは言えません。より安心して暮らすためには、総合的な防犯対策を講じることが大切です。

セコムのシールやステッカーを貼ることは、確かに侵入犯罪に対する効果的な抑止力の一つではあります。しかし、ステッカーの効果を最大化するためには、定期的なメンテナンスを行い、他の防犯対策と併用することが非常に重要です。具体的には、ドアや窓に補助鍵を取り付ける、防犯フィルムを貼る、センサーライトを設置する、監視カメラを導入するといった対策を組み合わせることで、より高い防犯効果が期待できます。

ホームセキュリティを導入すると、防犯カメラやセンサーライト、そして警備会社のステッカーが外観に設置されるため、これらが複合的な犯罪抑止力となります。セコム・ホームセキュリティを導入することで、専門家によるお住まいの周辺環境や侵入経路などを総合的に考慮した、最適な防犯・防火対策のアドバイスを受けることも可能です。ぜひ、専門家の意見も参考に、ご自身に合った防犯対策を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

• セコムシールは契約者に貸与されるセキュリティの象徴である
• 赤いデザインは警告と魔除けの意味を持つ
• 警視庁の調査でセコムシールに犯罪抑止効果があることが認められている
• 泥棒は下見の際、セキュリティシステムの有無で侵入を諦めることがある
• セコムの認知度の高さから、外国人犯罪への抑止力も期待できる
• セコムシールだけでは完璧な防犯対策とは言えない
• ステッカーの効果を最大化するには他の防犯対策との併用が必須である
• セコムの偽物ステッカーや不正使用は違法行為にあたるため絶対にしない
• インターネットオークションなどでのセコムシールの購入・販売も違法である
• 契約のないシール使用は、かえってリスクを高める可能性もある
• プロの窃盗犯はシールだけでなく、外観全体でセキュリティレベルを判断する
• シールを貼る場所は、泥棒の目に付きやすい玄関や窓が効果的である
• 泥棒の心理を理解し、「入りにくい家」にすることが重要である
• 安心のためには、補助鍵や防犯カメラなど複数の対策を組み合わせるべきである
• ホームセキュリティ導入で専門家からの防犯アドバイスも受けられる