防犯スプレーはどこで買える？安全に購入・利用するための全知識

近年、防犯意識の高まりとともに、護身用の防犯スプレーに関心を持つ方が増えています。「防犯スプレー どこで買える」という疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。しかし、防犯スプレーはその特性から購入場所が限られているだけでなく、使い方や持ち運びには特別な注意が必要です。

この記事では、防犯スプレーが具体的にどこで買えるのか、また安全に利用するために知っておくべき重要な点について、詳しく解説してまいります。

防犯スプレーはどこで買える？具体的な購入場所を解説

防犯スプレーは、いざという時の護身に役立つ一方で、誤った使用や悪用を防ぐため、販売ルートが限定されています。そのため、一般的なお店ではほとんど見かけることがありません。

防犯スプレーはどこで買える？通販サイトが主流

結論から申し上げますと、防犯スプレーの主な購入場所は、通販サイトやセキュリティ用品の専門店です。これは、防犯スプレーが持つ特性上、店頭での販売が厳しく制限されているためと考えられます。

例えば、Amazonや楽天市場といった大手通販サイトでは、様々な種類の防犯スプレーが販売されています。また、護身用品を専門に扱うオンラインショップであれば、より多種多様な製品から目的に合ったものを選ぶことができるでしょう。加えて、登山をする方であれば、クマ除け用の催涙スプレーをアウトドアショップで購入することも可能です。

ドラッグストアでは取扱なし？

街中のドラッグストアでは、残念ながら防犯スプレーの取り扱いはほとんどありません。一般的な医薬品や日用品を扱うドラッグストアでは、防犯ブザーなどの比較的安全性の高い護身用品は置かれていることがありますが、催涙スプレーのような製品は販売されていないのが現状です。

ドンキホーテでも見当たらない？

「ドンキホーテなら何でもあるのでは？」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ドン・キホーテやホームセンターでも、基本的に催涙スプレーは販売されていません。これは、誤用や悪用を防ぐための販売制限が設けられているためです。一部の店舗では防犯グッズのコーナーに護身用品が置かれていることもありますが、催涙スプレーは含まれないことがほとんどです。

Amazonなどネット通販がおすすめ

上記で述べた通り、防犯スプレーを購入する最も確実で手軽な方法は、やはりAmazonや楽天市場などのネット通販です。多くの製品が取り扱われており、自宅でじっくり比較検討して購入できます。

通信販売では、製品の詳細情報や利用者のレビューを確認できるため、ご自身のニーズに合った防犯スプレーを見つけやすいというメリットもございます。

防犯スプレーをどこで買えるか知る前の確認事項

防犯スプレーは、いざという時に身を守るための有効な手段です。しかし、購入する前に知っておくべき重要な注意点がいくつかあります。これらを理解した上で、適切に利用することが大切になります。

防犯スプレーの種類と選び方

防犯スプレーには、主成分や噴射タイプによって様々な種類があります。効果を最大限に引き出すためには、ご自身の使用目的や状況に合ったものを選ぶことが重要です。

• 主成分：
  • OCガス（オレオレジン・カプシカム）：唐辛子の辛味成分が主成分で、比較的安全性が高いとされています。現在、主流となっているのはこのタイプです。
  • CNガス（クロロアセトフェノン）：化学成分のガスで、広範囲に効果がありますが、安全性に懸念があり、現在ではほとんど使用されていません。
• 噴射タイプ：
  • 噴霧タイプ（霧状）：広範囲に広がり、狙いを定めやすい一方で、風の影響を受けやすい特性があります。熊よけスプレーによく見られます。
  • 液状タイプ（水鉄砲タイプ）：一直線に液体が噴射され、風の影響を受けにくく、相手との距離を保ちやすい点がメリットです。屋内での使用にも適しています。
  • ジェルタイプ：粘着性が高く、効果が持続しやすい特徴があります。
• サイズ：携帯性を重視する小型タイプや、据え置き用の大型タイプなどがあります。

特に護身用としては、屋内での使用も考慮すると、風の影響を受けにくい液状タイプで、安全性の高いOCガスを主成分とした製品がおすすめです。

護身用防犯スプレーの正しい使い方

護身用防犯スプレーは、暴漢や野生動物の顔面に向けて噴射し、相手がひるんだ隙に逃げるためのものです。護身用品の専門家も「単純に相手の顔面にスプレーするだけで100%確実に相手を撃退できる、簡単かつ最も優れた護身用品」と説明しています。

効果的な使い方としては、殺虫剤のように人差し指でボタンを押すのではなく、噴射ボタンのある位置に親指を置き、噴射口が相手の顔、特に目や鼻、ノドを狙うように持ちます。首からあごの付近を目標に噴射すると、高い効果が期待できるでしょう。

防犯スプレーの年齢制限はあるのか

現在のところ、防犯スプレーの購入に関して明確な年齢制限を設ける法律は見当たりません。しかし、防犯スプレーは法律的には「武器」とみなされることがあります。

このため、未成年者が購入・携帯することには、親権者の同意や適切な管理が求められる場合もございます。加えて、後述するように、持ち運びや使用方法によっては軽犯罪法や傷害罪に問われる可能性もあるため、十分な理解と責任を持って扱う必要があるのです。

防犯スプレーは違法になる可能性も

防犯スプレーは、その使い方によっては違法行為と見なされることがあります。最も注意すべき点は、屋外での携帯です。正当な理由なく持ち歩いている場合、軽犯罪法に違反する可能性があります。

特にCNガスを主成分とするスプレーは、激しい痛みや炎症を引き起こし、後遺症の可能性もあるため、過剰防衛と判断されやすい傾向にあります。一方でOCガスであれば、比較的安全性が高く、後遺症の心配が少ないため、過剰防衛のリスクを気にせずに使用できるとされています。

防犯スプレーの効果と注意すべき点

防犯スプレーの主な効果は、相手の目や鼻、ノドに命中した際に、強烈な刺激と痛みを与え、一時的に視覚や呼吸を困難にすることです。これにより、相手は身動きが取れなくなり、その隙に逃げることができます。

• 効果：命中すれば、目を針で刺されたような激痛で目が開けられなくなり、涙や咳が止まらなくなります。効果は通常30分から60分程度持続し、その間に安全に避難することが可能です。アルコール中毒者や覚醒剤中毒者に対しても、OCガスは有効性が高いとされています。また、熊や野犬といった動物に対しても高い効果を発揮します。
• 注意点：
  • 顔面に命中しなければ、効果は期待できません。
  • 有効期限が過ぎると、ガス圧が低下し、本来の飛距離が出なくなる可能性があります。
  • 万が一、子供が触れて顔などに付着した場合は、速やかに医療機関を受診してください。
  • 噴射された成分が皮膚に付着した場合は、冷水や氷で患部を冷やし続けることが最も効果的な対処法です。

このように、防犯スプレーは強力な効果を持つ一方で、使用には細心の注意が必要です。

飛行機に防犯スプレーは持ち込めない

飛行機を利用する際は、防犯スプレーの持ち込みは厳しく制限されています。旅客飛行機や空港敷地内への持ち込みは、ハイジャック防止法などにより一切できません。参照：国土交通省

これは、手荷物として機内へ持ち込むことはもちろん、預け入れ手荷物として貨物室に入れることも禁じられています。熊撃退スプレーも同様に持ち込み不可です。旅行や出張で飛行機を利用する際は、ご自宅に置いていくようにしてください。

防犯スプレーはどこで買える？まとめ

今回は、防犯スプレーがどこで買えるのか、そして安全に利用するための様々な注意点について解説してまいりました。

防犯スプレーは、適切に利用すれば強力な護身具となります。しかし、誤った認識や使用はトラブルにつながる可能性もございます。この情報が、あなたが防犯スプレーを安全に購入・利用するための一助となれば幸いです。